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2025年のファッショントレンド:ディオール「サドル」、セリーヌ「ラゲージ」など5大アイコンバッグが復活!

TREND / 2025-08-19

「ファッションは常に循環する。昨日“ダサい”と笑ったものが、明日には“永遠の名品”になる。」

2000年代にストリートを席巻し、入手困難とまで言われた It Bag が、2025年に再びランウェイへ戻ってきた。リセール市場では価格が高騰し、ブランドは復刻版を続々投入。かつて「派手すぎ」「時代遅れ」と切り捨てられたデザインが、今や Y2K 美学の象徴として再評価されている。

この懐古ブームはミレニアル世代の青春を呼び起こすだけでなく、Gen Z までも夢中にさせる。彼らにとって、それは レトロでありながら少し反抗的なスタイル——まさに今のミックス感覚にぴったりなのだ。

では、2025年に再び脚光を浴びる「回顧殺しの5大アイコンバッグ」とは?

Balenciaga「モーターサイクルバッグ」:反逆的クールのDNA

今のバレンシアガといえば「破壊的ファッション」を思い浮かべる人も多いだろう。しかし2001年、ブランドの歴史を変えたのは モーターサイクルバッグだった。

当時、Nicolas Ghesquière のデザインは「柔らかすぎる」と否定されかけたが、ケイト・モスやニコール・リッチーが持った瞬間、一気に大ブームへ。

2025年、再登場したモーターサイクルバッグは、フリンジ付きジッパー、しなやかなレザー、ロックな雰囲気で Gen Z の「クールガールの証」に。もはや「ケイト・モスの青春」ではなく、新世代のアイデンティティとなっている。

Chloé「パディントン」:ダンベルより重いロック?

2005年、世界中で争奪戦となった クロエ「パディントン」。当時のクリエイティブ・ディレクター、フィービー・ファイロが生み出したこのバッグは、巨大な南京錠がトレードマークだった。

ロックは重く非実用的だったが、リンジー・ローハンやミーシャ・バートンが愛用したことで一躍 It Bag に。結果、女性たちは肩を酷使しながらも喜んで持ち歩いたのだ。

2025年、軽量化された復刻版が登場。シンボルの南京錠は残しつつ、背負いやすさをアップデート。機能性よりも青春の記憶を背負うバッグとして、再び注目を集めている。

Celine「ラゲージ」:ミニマリズムに潜むユーモア

2010年、フィービー・ファイロによって生まれた セリーヌ「ラゲージトート」。本来はミニマルでシャープなデザインだったが、前面のジッパーと曲線が「顔」に見えるとして「冏臉包(顔バッグ)」の愛称が広まった。

揶揄されながらも、レイトン・ミースターやミランダ・カーが愛用し、ワーキングウーマンの象徴に。収納力がありながら独特の存在感を放ち、10年間のベストセラーとなった。

2025年、静かなラグジュアリーの復権とともに再ブーム。セリーヌのクラシックであるだけでなく、**「ミニマリズムにもユーモアはある」**ことを示す存在だ。

Dior「サドルバッグ」:キャリーから Gen Z へ受け継がれるロマン

1999年、ジョン・ガリアーノが手掛けた ディオール「サドルバッグ」。馬術の鞍から着想を得た曲線と「CD」のチャームが特徴だ。

人気を決定づけたのはドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』。キャリー・ブラッドショーがニューヨークを歩く姿は、世界中の女性を虜にした。

数年前に復刻されたが、2025年も熱狂は続く。リセール市場や TikTok では Y2K の必須アイテムとして扱われ、世代を超えたファッションアイコンに。

Fendi「バゲット」:It Bag の元祖

最後はやはり フェンディ「バゲット」。1997年に登場し、キャリーが言い放ったあの台詞——「これはバッグじゃない、バゲットよ!」——で不動の地位を築いた。

小ぶりな長方形で脇にすっきり収まるデザインは、フランス女性がパンを抱えるような気取らないエレガンスを体現。2000年代、レッドカーペットからストリートまで席巻した。

2025年も、スパンコール、刺繍、レザーと多彩に進化し続けるバゲット。トレンドは変わっても、本物のアイコンは生き残ることを証明している。