彫刻家の手から生まれた服 ― Azzedine Alaïaの孤高なる美学
ALAÏA(アライア)は1982年、チュニジア出身でパリに拠点を置く彫刻家出身のデザイナー、アズディン・アライアによって誕生しました。彼の服作りの哲学は「女性の身体を変えるのではなく、引き立てること」。それはまるで彫刻を削り出すように、身体に寄り添いながらも芯のある美しさを引き出すものでした。
名声を得たのは、広告やランウェイを使わずとも、一着のニットドレスでナオミ・キャンベルやグレース・ジョーンズといった時代を象徴する女性たちの心をつかんだから。今日では、ピーテル・ミュリエのクリエイティブディレクションのもと、ALAÏAはリシュモングループ傘下でパリの職人技と建築的美学を継承しながら、世界に向けて“沈黙のラグジュアリー”を発信し続けています。