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Balmain（バルマン）：「強さと美しさをまとうパリ発のアーマースタイル」
FASHION / 2025-07-24
伝説はパリのアトリエから：Pierre Balmainの美学が始点
Balmainは、ピエール・バルマンによって1945年に創設されました。第二次世界大戦後の暗い時代に、女性たちに再び優雅さと強さを取り戻させたいという思いから誕生したメゾンです。彼のデザインは、建築学に基づいた構造美と、装飾芸術への深い造詣からインスパイアされ、シルエットを彫刻のように捉える斬新なアプローチで注目を集めました。
2011年、当時25歳という異例の若さでクリエイティブ・ディレクターに就任したオリヴィエ・ルスタンの登場により、Balmainはラグジュアリーとポップカルチャーの交差点として新たな進化を遂げます。現在はMayhoola for Investmentsの傘下でグローバル展開されており、日本でも2020年代以降、著名人やファッション誌での露出により存在感を急速に拡大しています。
金ボタンとシャープな肩が魅せる、「モードの鎧」
Balmainのデザインは、力強く女性らしい輪郭を描く、精密なカッティングと重厚感のあるディテールが特徴。特に人気のあるダブルブレストのブレザーやメタリック素材のミニドレスは、洗練された華やかさとエッジィな存在感を同時に演出します。
日本のファッション感性においても、Balmainの「非日常を纏う日常服」という美学は高く評価されています。例えば、モノトーンカラーのニットトップスやデニムジャケットなどは、トレンドに敏感な20～30代の女性にとって、通勤や週末コーデに特別感をプラスするアイテムとして注目されています。
さらに、近年ではユニセックスなコレクションやジェンダーフルイドなスタイリングが充実し、日本市場でも男女問わず支持されるラインアップとなっています。
「Balmain Army」というスタイルの共鳴：文化と個性の交差点
Balmainは単なるファッションブランドではなく、“Balmain Army”というカルチャーを提唱しています。この軍団は、自信・多様性・個性を象徴するコミュニティであり、Beyoncé、Rihanna、BLACKPINKのLisaなど、世界のトップアイコンがその一員。
日本においても、SNS世代やZ世代の間で、「見せる強さ」「自分らしさを主張するスタイル」への共感を生み出し、原宿系、FUDGE系、韓国ストリートMIXなどのトレンドとも自然に融合。
また、近年ではサステナブル素材を使用したコレクションや、デジタルショー、ポップアップイベントの開催など、環境・文化・テクノロジーの側面からも日本の消費者との接点を広げています。
